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【カンパ】BORAクリンチャーは究極のホイール足りえるのか?完結編【インプレ】
by: 梅林 康典
長きに渡ってお送りしてきた、この
「カーボンクリンチャーはホイールの新たな地平を開くか?」
シリーズ。
いよいよ、完結編です!!
~ これまでのあらすじ ~
http://ysroad-nagoya.com/staffblog/2014/11/post-520.html
http://ysroad-nagoya.com/staffblog/2014/11/2-1.html
http://ysroad-nagoya.com/staffblog/2014/12/3.html
http://ysroad-nagoya.com/staffblog/2015/01/reynolds.html
http://ysroad-nagoya.com/staffblog/2015/01/post-534.html
http://ysroad-nagoya-customkan.com/staffblog/2015/03/post.html
http://ysroad-nagoya-customkan.com/staffblog/2015/04/bora.html
時に、「書くの面倒臭ぇな・・・」と思ったこともありましたが
続けていくことで、お客様おみならず
メーカー様からも「読んでるよ」というお声を頂き
本当にありがたいことです(棒
さて、前回の記事にて
「ハブの回転性能」 と 「絶妙なホイールバランス」
ということを、強調した
BORA ONE 35 クリンチャー
なわけですが。
35mmという「中途半端」なリム高がもたらすのは、
やはりアップダウンの続くコースでのトータル性能、のはず。
朝練の定番コースである、
2kmの登りをひたすら繰り返すシチュエーションにて、テスト。
最大勾配は、10%を越え
下り区間では、60km/hに到達する疑似・伊豆CSC的なレイアウト。
「中途半端」というネガティブな表現を使ってしまったわけですが
まぁ、絶妙な中途半端さ加減です。
正直、登りにおいては同じリム高だとやっぱりBONTORAGER アイオロス35のほうが
キレ良く加速してくれます。
そして、中~高速域での伸びはBONTRAGERに勝りますが
やっぱり、REYNOLDS 46AEROのほうが伸びてくれます。
しかし、ですね。ちょっと気づいたんですが。
コレ、伸びてるんじゃなくて「転がって」るんですね。
ホイール=回転体 という至極真っ当かつ最終目標を突き詰めてるのが
カンパなんですね。
これは梅林の推測も入りますが、
「(おそらくだが)リムが太くなっても、エアロとか考えていない。
タイヤを太くする流行りに合わせただけかも知れません。
それよりも、圧倒的なハブの回転性能と、スポークテンションのバランス
リム外周部の回転体としてのバランス」
がカンパの考え方のような気がします。
言ってしまえば、集団の中にいる限りは、エアロも関係ないわけですし・・・。
リム外周部の回転体としてのバランス、はカンパ共通の高次元で
ホイールバランサーにかけてもタイヤにもよりますが
ほとんど調整用のバラストを載せなくてもいけることが多々あるのが
カンパのホイール。
今回、期間が短かったためにロングでより深いテストをする機会に恵まれなかったのが
非常に残念ですが、これまでテストしてきた中で
一番、疲れずに最後まで助けてくれるホイールと思われます。
また、予想ですがクリンチャーの恩恵をより受けられるのは
リム高 50mmのほうが高いかと。
まぁ、あとは余談なんですが
某サイクル誌のインプレ記事にもありましたが
「BORA ULTRA よりも ONEのほうが使いやすい」
と思われます。
ULTARAのほうが、より回転体としての究極さを求めており
セラミックベアリングである、CULT採用と
カーボンハブによる剛性アップ!!
で、高い性能を持ってますが
正直、この高い性能を生かせられるのは相当な脚と腕がないと
宝の持ち腐れ、になるものかと。
それこそ、新城幸也とかグライペルとか。
「 ULTRA 」と燦然と輝くロゴマークがカッコいいことには異論はございませんが
見栄でつけるにはちょっと・・・というキレた性能っぷり。
(いや、高いものをご購入頂くのは大歓迎ですがwww)
乗り手の技量に見合ったパーツ構成と、使いやすいインターフェイス
を心がける梅林としては、オーバースペックになり兼ねない
危険な物体。
その昔、ブレーキの接触面がアルミ箔で加工してある初代BORAを使っていた身としては
変わらず、使いやすく
「絶妙な回転体」
が今でも感じられるのが、BORA ONE かと。
あぁ~、そこそこ。
そこが痒いの・・・
という感じですね。