【実業団】挑戦の結果・・・全日本選手権ロード!!涙の・・・後編【チームY's Road】
by: 梅林 康典

 

前回に引き続き

http://ysroad-nagoya.com/event/2015/07/ys-road.html

2015 全日本選手権ロードレース 那須サイクルフェスタ

の模様をお届けします。

 

Y's Roadを代表して

九州から、河合選手

そして名古屋から、ホッシー壱号こと 星野将宏選手。

さらに、Y's RoadからJプロツアーへとステップアップした

ホッシー弐号こと、星野貴大選手。

が参戦資格を得て。

 

名古屋からも、お客様がサポートスタッフとして現地へ。

補給08604_n.jpg

そのうちの一人は、監督不在のJPスポーツ マッサアンデックスの補給係に専念。

ほんと、ありがとうございます。

梅林の横にいらっさるのは関東のチーム員の某・歯医者さん。

はるばる自走にて、応援へ駆けつけてくれました。

 

前日からのマッサージと

マッサー30565_n.jpg

当日のマッサージにより、調子を上げて

マッサー182545_n.jpg

準備は万端??

 

 

 

スタート前の選手たち。

全日本スタート前68487_n.jpg

全日本スタート前6859_n.jpg

 

1周16kmのコース設定は、ハイスピードとなる平坦と下り区間。

そして、ときおり現れるキュッとした登りが連続し脚力だけでなく

コーナーリングテクニックや、集団の中でどうやって風をうけずに走るか

という技術と経験が必要とされます。

 

星野たちの作戦というか目標は、段階的に

・まずはスタート直後の速度が上がっていく時間帯を耐える。

・集団が落ち着いたところで、まずは5周を目標。

・後半をすぎたところで、アタックのかかるところでの集団のスピードを体験する。

・最大の目標として、完走。

というところ。

1kmでも長く走る、ことを念頭におく。

 

なにはともあれ、序盤のガチャガチャした状況から発生する落車を避けることを念頭に。

スタートしてしばらくは、先頭からのタイム差が1分でタイムアウト。

続いて中盤で5分差のタイムアウト。

終盤では10分差、の規定をどうクリアしていくか?

 

いよいよ、スタート!!

スタート6882_n.jpg

集団後方ながらも、スムーズにスタートしていく選手たち。

 

 

まずは、一周目。

無事、回ってきてくれ~。

と念じる。

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強豪のプロチームを中心に、ふるいにかけようとする動きの中。

 

全日本52888_n.jpg

よく見ると、ちゃんといるホッシー壱号。

 

そのやや後方。

全日本70835_n.jpg

ホッシー弐号も、水を飲む余裕を見せながら集団の中。

なんていうかね。この大舞台でも、普通に当たり前のように

この日本一を決める大会でもついていけることに、いつもながら感心します。

(しかし、実はそれなりに平常心を失っていく・・・)

 

しかし、河合選手は序盤のガチャガチャの中で遅れてしまった模様。

ここから、どんどんとスピードが上がるので追走しても復帰は正直厳しい・・・。

全日本河合597056_n.jpg

しかし、それでも集団復帰を目指し

そして1周でも多く、1kmでも長く走るために懸命に粘る。

 

2周終わったところで。

散発的なアタックと吸収の動きの中で、19名の逃げが決まる。

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そのメンツは、ディフェンディングチャンピオンの那須ブラーゼン・佐野淳哉選手。

元・日本チャンピオンのTEAM UKYOの土井選手。

宇都宮ブリッツェンの増田選手。

全日本逃げ0621_n.jpg

元、全日本TTチャンピオンのアンカーの西薗選手。

NIPPOヴィーニファンティーニの山本選手と石橋選手。

サラリーマン最強レーサーのイナーメの高岡選手。

といった、かなり強力なメンバー。

 

その中に、なぜか。

藤田さん9877_n.jpg

元アンカーの選手にしてバルセロナ五輪代表、現在は営業の藤田晃三選手。

御年48才・・・スルスルと優勝候補の逃げに乗ってしまうあたり、まさに忍者。

ご本人は、「まさかの事態に困惑している」

 

一方で、その頃の後方集団。

全日本メイン1450138_n.jpg

前方の逃げを容認し、たんたんと進む。

 

全日本補給5682_n.jpg

その集団の中でも、落ち着いて走っているように見える二人。

(わかりづらいですが、向う側に青いジャージがいます)

本人たちも、「サイクリングペースだった」というほどの楽な速度。

(といっても、そのへんのホビーではとてもついて行けないんですが)

 

この周回から補給開始。いよいよ、われわれサポートも忙しくなってきます。

しかし、コースレイアウト上でスタート/ゴールラインの直後に補給ポイントが設定され

集団の速度が上がるフラットな直線での補給は・・・かなり危険。

大会そのものやコースは素晴らしいものがありましたが、補給だけはどうにかしてほしかったです。

 

補給1809_n.jpg

かなり混乱した補給ポイントの中でも、二人ともまずはボトルを取ることに成功。

昨年の夏以来、5月の木祖村2daysにも出場した甲斐がありました。

 

ところが、4周目からレースの展開がどんどんと動いていく。

強豪・中堅の顔見知りの監督やスタッフがいろいろと教えてくれるのですが

・逃げに送り込めなかったチーム。

・逃げに送り込んだが、望ましくない状況のチーム。

・逃げに送り込み、他のチームの出方を待つチーム。

・まずはついていく、個人の選手。

という思惑が入り乱れ、果たしてどうなるのか・・・?

(この時間帯に梅林と一緒にいた人は、だいぶ面白かったかと思います)

 

最大で5分差が開き、我々レベルだと「そのまま決まるんじゃね?」と思ってしまうのですが

ところがどっこいしょ。

そこは、240kmの長丁場のレース。しかも全日本選手権。

「望ましくない状況のチーム」のうち、愛三工業とキナンが選手を逃げ集団から

後方に戻してまで追走開始。

全日本メイン84900_n.jpg

 

集団は一気にペースアップ。

全日本追走54847_n.jpg

この怒涛の追走の中で・・・

全日本追走36291_n.jpg

集団後方ながらも、くらいついていくホッシー壱号。

うしろから三番目あたりに、ホッシー弐号の姿も。

全日本追走35829_n.jpg

ここは我慢の時間帯。

 

6周目。

運命の分かれ道。

女子の選手に男子が追い付いてしまい、混乱するということを避けるため何回か調整が入るものの。

それでもやっぱり、タイム差は縮まっていく。

補給ポイントでは、女子の選手が通過してまだ女子のサポートチームがいる中で

男子の補給をせねばならず・・・。

落車が相次ぎ。

ついに、間近で発生。

補給の腕をかいくぐりながら選手が通過する中で、ホッシー壱号の真後ろで落車!!

なんとかギリギリで避けたようで、良かった・・・と胸を撫で下ろすが。

実は、避けきれていなかった・・・。

 

そして、ここでサポートチームにも混乱が。

あまりに二人が快調に進むために、「これ終盤に補給が足らなくなるんじゃね?」という懸念を抱き。

「普段、使っていないものを補給に渡す」

という愚行を犯す。

 

これが、ギリギリで走っている選手へ及ぼした影響は計り知れず・・・

大誤算となっていく。

 

そして、この時に通過した集団の中に

「貴大がいない!!」

ということが判明。

2~3分差あって、ひとりで走行していくホッシー弐号。

かなり必死の様子。

しかし、脚は回っている。心配した膝も、前日のチームのマッサーのおかげで快調のようだ。

なんだ!?

なにが起きた!!??

 

一方、その頃のホッシー壱号。

全日本追走1331_n.jpg

こちらも原因不明?にて集団から遅れ始める。

 

そして、7周目。

女子はあと一周で、アタックが繰り返され

男子は半分に差し掛かり、逃げ集団が愛三工業やキナンの選手をひとり潰しながらの追撃により

そろそろ吸収されようかというところ。

レースの焦点は、「集団が一つになったところで、誰がカウンターをかけてどこが潰しにいくか?」というところになっていく。

 

しかし、今の問題は星野ブラザーズに何が起きているのか?

逃げ集団が通過し、そこからややあって追走のメインが通過したあと・・・

やはり遅れている、ホッシー壱号。

かなり焦っている。

「リアメカが壊れたっ!!」

と訴える。

・・・なんてこった・・・・。

なんてこったっ!!

 

これまで、レースのリタイアでも力が及ばずという結果であり

パンクやメカトラブルということは奇跡的になかったのですが・・・

まさか、ここで!!

全日本選手権で発生するとは!!

 

頭を抱える、梅林。

 

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思うようにいかないマシンと、補給を体が受け付けずに苦しむ

ホッシー壱号。

全日本将宏、遅れる3812461_n.jpg

うなだれる。

 

さらに、ホッシー弐号こと星野貴大選手。

 

無情にも、7周目を終えたところでタイムアウト。

「お疲れ」と声をかけたいが、なにも出てこない。

全日本タカヒロ25458_n.jpg

見ると、前輪がニュートラルのMAVICに交換されている。

やはり何らかのトラブルのようだった。

 

全日本タカヒロ28016_n.jpg

自分の力の及ばないところ、アクシデントによるリタイアに

表情を失う、星野貴大選手。

 

あとで回収されたホイールに。

テープ9917_n.jpg

ビニールテープ。

これが、前輪に張り付きグリップを失い危険なことに。

異変を感じ、止まってニュートラルサービスからホイールを交換して

追うものの時すでに遅し。

逃げを潰すために、プロ選手が捨石となってペースを上げる集団に

クライマーが一人で追い付くのはもはや不可能。

 

もしかして、冷静になって登りの入口で一瞬止まってビニールテープを剥がし

登りを使って猛追すれば彼の登坂力であれば・・・可能だったかもしれません。

しかし、レースに「たら・れば」はありません。

でも・・・コイツが・・・このビニールテープが・・・。

コイツのために・・・。

思わず、踏みにじりたくなる。

 

 

ホッシー壱号こと、星野将宏選手も

全日本マサヒロ29147_n.jpg

8周目が終わったところで、タイムアウト。

 

実は、6周目の補給での別の選手の落車は避けきれておらず

リアディレイラーにヒットして変速の不調。

STIレバーの中のワイヤーがほつれていたので、

焦ってレバーを動かしたために・・・という予想。

 

彼らがリタイアしたあとの周回から、いよいよ集団がもう一度ひとつになって

アタックが繰り返され、それをまた掴まえにいく・・・という

ガチのやりあいへと移行。

そこまで体験させてやりたかった・・・悔しさが募ります。

 

もう一度いいますが、レースに「たら・れば」はありません。

ましてや、日本一を決める全日本選手権。

我々、初参加の個人にとっては少しのミスが、一回のトラブルでレースが終わってしまうというレベル。

「たら・れば」はありません。

しかし・・・もっと、走らせてやりたかったです。

勝負に絡む動きなどは到底無理にしても、完走が難しくても

今シーズン後半に繋げるために、本当のレースが始まるタイミングまでは残してやりたかったです。

特に、星野貴大選手はシーズン前半に無理ゲーのような状況の中で

ヒルクライムでは結果を残し、今度はロードレースでも結果を出し

Jプロツアーでも生き残っていくために、もっと走らせてやりたかったです。

ふたりとも、力を残しながらのリタイアという結果に悔いが残ります。

 

全日本最後595991_n.jpg

そのためにも、もっと選手が集中できる状況

冷静になれるように動くことができなかったサポートとして

来て貰った皆さんに、応援してくれた皆さんに

力を出し切れなかった選手に申し訳ない思いで、頭を下げました。

ひとえに、選手とスタッフに経験がなかったことが敗因です。

 

しかし、落ち込んでばかりもいられません!!

今週末、7月4日と5日には広島にて西日本ロードです。

来年、再び全日本選手権に出るためには

9月 経済産業大臣旗ロード 群馬CSC

10月 輪島ロード 石川県輪島

しか、チャンスがありません。

 

ホッシー壱号こと、星野将宏選手はE1での10位以内という

昨年達成した規定ですが

Jプロツアーのホッシー弐号、星野貴大選手は

プロカテゴリーでの30位以内というとてつもなく高いハードルが待っています。

そのために、次戦の西日本では

ホッシー壱号は、E1での表彰台。

ホッシー弐号は、Jプロツアーでのロードレースの完走を目標とします。

そして、河合選手もかならずこの場に帰ってきてくれることを

信じています!!

 

 

しかし、それでも挑戦します!!

ここまでの経験が無駄ではなかったことを証明するために、

再び全日本にY's Roadの旗を掲げるために

全日本選手権での完走の成就のために

やってやります!

ぜひ、応援ください!!

 

よろしくお願いします!!

 

そして、改めて全日本選手権への挑戦へ応援・サポート頂いた方。

ありがとうございました!!

 

 

 

 

 

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