落差はなに故に必要か・・・
by: 梅林 康典

ご好評戴いている、Y'S ROAD名古屋の

バイオレーサー・プレミアム

 

 

今回のお客様は冒頭の画像のコルナゴCLX3.0を使用中の、浜松からわざわざお越しのお客様。

このモデルはてんちょー・小西も乗っておりますが、

安定した走行性能を持つ、人気車種です。

 

さてさて、まずは車体を拝見させてもらいましたが・・・

「ハンドルとサドルの落差出すぎじゃないですかね?」

実測してみると、なんと 105mmもある。

173cmという身長からすると、かなり出てます。

 

これだけの落差というと、180cm以上のプロ選手か

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名古屋店のアルバイト、ホッシーみたいな脚長野郎ですね。

 

お聞きしたところ

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「特に身体測定などなく購入。

いまよりも3cmほど低い位置で乗っていたが、慣れてきたあたりで

ショップにサドルの高さを上げられた」

 

危ないですね、いきなり3cmもサドルの高さが上がるのは。

自覚症状としては

両膝の靭帯断裂の過去あり。

乗っていると、右ひざの内側が痛い。一方で左の臀筋の上側が痛い。

100kmもたないので、100km走行できるようにして欲しい」

とのご要望。

しかも、こちらの方はお医者さんということで、かなり細かく症状を訴えてこられます。

 

うーん、相手がお医者さんだとなかなか緊張するなぁ。

 

まずは、身体測定ののち細かすり合わせの上、理想値を提案させて頂きます。

ポジションシート.JPG

 

こちらのデータから、やはり

サドルが高すぎて、落差がありすぎることが判明。

また、左右の膝位置の高さにズレがあるのでおそらく

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殿筋が必要以上に引っ張られてしまっているのものと推測。

 

ハンドルとサドルの落差というのは、ロードを乗る上で非常に大事で

DSC05918.JPG

これは悪い見本です。

落差が出てないので、サドルに体重がかかりすぎ

しかも、腕が突っ張っているので肘が痛くなり

肩も懲ります。

 

一方で

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奥側のなんちゃってマリア・ローザが梅林ですが、自分で言うのもなんですが

キレイに乗れてます。

(なんで、芝生を走ってんねん!?っていうツッコミは置いておいて)

手前の初心者と比べると、

腕に余裕があり、肩甲骨が丸くなっており無駄に力が入っていません。

それでも、肩が凝るんですがね。

 

自転車と言うのは

サドル

ペダル

ハンドル

の三つの「る」でしか乗り手と接触していないのですが、

この三つにいかに加重を分散するかが、けっこう大事です。

上記のように、落差が出ておらずハンドルに加重がかけられないと

体の余計な箇所が痛い

のほかに

ふらつくのでハンドルを押さえつけるのに、腕力を使うことになり疲れてしまう。

ことが出てきてしまいます。

 

とは言うものの、今回のお客様のように

落差が出すぎている

とそれはそれで、ハンドルに加重がかかりすぎているので

違う意味で疲れてしまい

危険があり

場合によっては、腰を痛める

ことになります。

 

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また、サドルが高すぎているためか

骨盤を左右に動かして回すクセがついており

なかなかサドルの中心に落ち着かない弊害がでておりました。

 

幸いにして、股関節が柔らかい方だったので

腰周りの故障は発生しておりませんでしたが、

一方で大殿筋の痛みに繋がっていました。

 

とはいうものの、初心者の方がポジションを模索するのには限界があり

正しい測定方法と

正しい算出と

それぞれの乗り手に合ったポジション提案が重要になります。

 

こちらのお客様

理想値へのアジャストののち

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膝軌道の修正

のために、クリート位置の調整と

魔法を使ってまっすぐ踏むことを意識付け

 

最終的に

ぺだりんぐ.JPG

このような解析シートとともに、

ペダリングの効率化のアドバイスをさせていただきました。

 

全体として、提案させて頂いた内容にお医者さんからも

ご納得を頂きました。

しかし、ご本人もしきりに

「これで100km走れるといいなぁ」

と期待をしてもらいました。

 

フィッター梅林も気になるところです。

アフター時の御感想を待ちます!!

 

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