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怪物についていくために、「ホイールバランサー!!」
by: 梅林 康典
先日、水野とともに見事に醜態を晒した梅林。
実は、怪物・福井英郎にすこしでも近づくために行ったことがあります。
それが、Y'S ROADが誇る、バランスを追求したワイズテックの技術の頂点
忙しい利國を捕まえて、なんとかお願いしました。
溺れるものは藁をもつかむ・・・
やってもらったのは
この車体についている
フロント:ボントレガー アイオロスD3
と
リア: パワータップ ハブ + レイノルズ 32mmカーボンリム 特製ホイール
に
コンチネンタル GP4000 チューブラーの組み合わせ
果たしてその効果は・・・?
の前に、施術中
カーボンリムを手組みでという無茶なホイールなので、
やはり利國先生を手こずらせる・・・
45km/hくらいで物凄い勢いで振動して、
「え?俺は普段、こんなんに乗ってるの?」と不安になりました。
おかげさまで、前後ともに65km/hくらいなら安定するようになり。
これ以上、スピードを出すことはあまりないので、まずはこの状態で走りだしてみました。
さてさて、100km以上走行し
40~50km/h域での巡航
10km以上のヒルクライム
15%以上の急勾配でのパワークライム
60km/h以上での高速ダウンヒル
と、おおよそロードに必要な条件は全て試すことが出来ました。
違うね、明らかに違う。
メーター言うと、2km/hくらい
出力計で言うと、10ワットくらい違うね。
踏み出しから20km/hで、すでに違いを感じることができ
スーっと前に出ます。
35km/h以上での速度域でも、暴れるマシンを抑える力が軽減されるので楽に巡航
そして、さらなる加速ができます。
上り区間でも素直に前に出るので、路面をしっかり捉えて
トラクションがかけることができます。
明らかに
楽に
速い
です。
これは、同じ条件だったら未使用の人に怒られます。
どういうレベルでどういった走り方をされるかは関係なく、
効果があります。
特に、カーボンホイールの方は絶対、やった方がいいです!!
興味のある方、悩んでる方はまずはお問い合わせください。
<ホイールバランサーを行う際の注意点>
●ホイールには実際の走行時に必要なものは全て取り付けておく。
物によっては、0.1gでも回転挙動に影響が出てしまいます。延長バルブ、センサーマグネット等の部品で必要なものは取り付けた状態でバランス取りを行います。移動できるマグネットは可能な限り重い部分のカウンターに当ててバラストの代わりをさせます。軸中心に近く、寄与度はそれほど大きくないですが、スプロケットも取り付けて行う方がベターです。
●ホイールのみの重量バランスが問題ではなくホイールシステムとしての重量バランスが重要。
上記内容のとおり、かなりシビアなチューンのため、タイヤ/チューブはなるべく高精度(軽量)なものが望ましい。軽い=均質度高い=重量バランス良好と考えられるため。また、バルブ部はなるべく必要最低限の長さが好ましい。これらにより、貼り付けるバラスト重量が抑えられる。
●ホイールのシステムでの状態が変われば、バランスは崩れる。
タイヤの偏磨耗によりバランスが崩れることが考えられます。局所的なトレッドの削れや、継続使用でのトレッド消耗によりバランスは崩れて行きます。使用により少しずつですがホイールバランスは変化していきます。また、シーラント(パンク防止剤)も影響します。シーラント注入直後は比較的軽度ですが、経時で部分的に凝固沈着が進行するため、こちらもバランスが時間と共に変化してゆきます。シーラントは抜いての施工になります